整骨院・接骨院の外装や内装をデザインする際のポイント

整骨院・接骨院の外装と内装のデザインは、思いのほか患者さんを集めるのに重要な要素です。本記事では整骨院・接骨院の外装と内装をデザインする際のポイントを解説しています。

外装や内装のデザインは、整骨院・接骨院に限らず、多くの店舗型経営においてとても重要です。現在、新しく整骨院をオープンしようとしている人で、外装や内装はそれほど重要ではないと考えているのであれば、デザインが集客に大きく影響する要素であることを知っていただきたいと思います。

整骨院・接骨院の外装デザインのポイント

外装のデザインは、患者さんの注意を引きつけ、来院へと促す役割を持ちます。この外装デザインに成功すれば、これだけで多くの患者さんを得ることが可能です。しかし、ポイントを外してしまっては、来てくれるはずの患者さんも来てくれなくなってしまう可能性があるので注意しましょう。

看板のデザインはシンプルに

外装、特に入口の看板は、整骨院の顔とも言っていいものなので、しっかり作らなくてはなりません。看板のデザインで重要なのはシンプルに作ることです。いくら顔だとはいっても、あまりにも派手なものでは、患者さんから敬遠されてしまいます。看板はシンプルで、どんな接骨院なのかが伝わる、わかりやすいものを作りましょう。看板の役割は、患者さんに来店を促すことです。

営業日・営業時間を掲示

営業日や営業時間は、看板もしくは外装デザインのわかりやすい部分に必ず掲示しましょう。整骨院の前を通ったときに、最低限の情報が目に入れば、来院へとつなげやすくなります。来院の可能性がある患者さんでも、営業日や営業時間がわからないと、それらを調べるのが面倒で結局はいつものところへ行ってしまうという流れになりやすいので注意しましょう。

外観はクリーンなイメージに

整骨院の外観は、患者さんに清潔で安心できる場所であることが伝わるよう、クリーンなイメージにします。整骨院は、健康に関わる施術が行われる場所です。いくらかっこいい看板や外観をデザインしても、清潔で安全なイメージを伝えなければ患者さんの心を動かすことはできません。クリーンなイメージを伝えるには、ホワイトのほか、ブラウンやグリーンなどのアースカラーを使ったデザインがいいでしょう。看板同様、患者さんが行ってみようと思える外観を作りましょう。

外装は中の様子がうかがえるように作る

入ったことのない飲食店に入る際、中の様子をちょっとうかがってから入るかどうか決める…多くの人がやっていることです。「混雑してるかな?」という確認のためにこのような行動をとっているわけですが、何か怪しさを感じて「やめておこう」となる場合も少なくありません。結局、初めてのお店に入るとき、人は不安を感じているのです。看板や外装を親しみやすいクリーンなイメージにするのも、患者さんのガードを下げることが目的です。さらに院内の様子が外から少しうかがえるように作ると、患者さんはより安心できます。あまりにも開けっぴろげにするのは患者さんのプライバシーもあるのでマイナスですが、雰囲気だけでも伝わるよう、扉をガラス製のものにしたり、窓を設置したりするといいでしょう。

整骨院・接骨院の内装デザインのポイント

整骨院の内装デザインは、外装を工夫して呼び込んだ患者さんに「これからも利用したい」と思ってもらうために行います。内装デザインも、やはりクリーンなイメージが患者さんに伝わるようにデザインしなければなりません。

配色にこだわってみる

クリーンなイメージが患者さんに伝わる内装デザインが重要だとはいえ、そのカラーの組み合わせはたくさんあります。癒やし系のカラーの代表格といえばグリーンやブラウン、清潔感ならホワイトやブルー系などですが、これらのカラーをうまく調和させることで、患者さんにとって居心地のいい空間を演出しましょう。

この配色の主役になるのがクロスや照明です。クロスは空間のカラーを直接的に表現します。照明は雰囲気を演出します。蛍光灯は明るくクリーンなイメージを強く表現することが可能で、また電球は温もりのあるイメージを演出可能です。照明は、角度を変えることでも異なる雰囲気を醸し出せるので、いろいろ試してみるといいでしょう。

クロスと照明の組み合わせを変えると、院内の雰囲気は大きく変わります。整骨院のコンセプトを表現しつつ、患者さんが安心できる空間を設計しましょう。

観葉植物を置く

クロスや照明で雰囲気を演出するだけでは、少し殺風景なので、できれば観葉植物やちょっとした家具、雑貨などを置いて雰囲気を引き締めましょう。観葉植物には心を落ち着かせる効果があります。待合室や施術室に置くと効果的です。

バリアフリー

新しくオープンする整骨院ですから、患者さんの多くを占める典型的患者像を考えておくことはとても重要です。整骨院には、体を動かすことが難しい痛みや障害を抱えている患者さんや高齢者が訪れます。このような患者さんが多く訪れることを想定している場合は、バリアフリーにすることを検討したほうがいいでしょう。整骨院のすべてのエリアをバリアフリーにすることは難しいかもしれませんが、少なくとも患者さんが行動するエリアだけでもバリアフリー化することで、患者さんの利便性と満足度は向上します。

整骨院・接骨院の内外装をデザインする際に注意すべきこと

整骨院・接骨院の内外装をデザインする際に注意すべきことをご紹介します。整骨院・接骨院を開業する際は、法による規制に従うとともに、自治体により決められた要件を満たす必要があります。

柔道整復師法による広告制限に注意

整骨院は、広告を出す際の表現に注意する必要があります。柔道整復師法により、広告できる内容が定められているからです。整骨院には、基本的に電話番号や住所などの連絡先、営業日や営業時間、駐車設備、出張の可否等以外の広告は認められていません。整骨院からのメッセージや料金、施術担当者の経歴でさえも広告することは認められていません。違反すると30万円以下の罰金を科せられるため、注意が必要です。

構造設備基準

構造設備基準は、地域の保健所が定めている、施術を行う場所に関する要件です。基本的な内容は全国共通ですが、細かい部分で異なるところがあるので、物件を探し始める前に確認しておかなければなりません。基本的な内容は以下のとおりです。

・施術室は6.6㎡以上
・待合室は3.3㎡以上
・施術室への換気設備の設置(もしくは施術室の面積の1/7以上を占める窓など)
・消毒設備の設置

このほか、構造設備基準には、照明や自然光の採り入れなどに関する注意も盛り込まれています。

整骨院・接骨院の内外装は患者さんのニーズを考えてデザイン

整骨院・接骨院の内外装のデザインは、院のコンセプトをはっきりさせたうえで、患者さんのニーズを考えてデザインすることが重要です。基本となるのは患者さんが安心できるクリーンな雰囲気を、デザインを通して提供することです。もちろん、想定する患者さんによってコンセプトや内外装のデザインは変わってきます。しかし、配色や照明をうまく使い、植物や小物でアクセントを加えるという基本は変わりません。とにかく、患者さんの側に立ってみないことには、患者さんのニーズは見えてきません。